巨人2位は“ほぼ絶望的”に…2連戦でDeNAに一泡を吹かせよ 「田中将大」200勝達成がダメなら来季は「金田正一さん」のようになるか【柴田勲のコラム】

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残り試合全勝でも2位は厳しい状況に

 巨人、2位になることがほぼ絶望的となった。21日の中日戦(バンテリン)に逆転負けし、2位のDeNAが広島に勝って、ゲーム差が「2」と広がった。

 自力2位の可能性が再び消えた。

 17日からのヤクルト(神宮)、広島(東京ドーム)、そして中日の5連戦を3勝2敗、大型連勝はならなかった。しかも最下位のヤクルト、クライマックスシリーズ進出が消滅している中日に敗れた。痛い取りこぼしとなった。

 巨人、DeNA共に残り試合は6。DeNAが残り6試合で4勝すれば、巨人は上回れない。DeNAが3勝3敗なら逆転には6戦全勝が必要だ。(※1)

 振り返れば14、15日にハマスタでライバルに連敗したのが致命的だった。逆にライバルは9月に入って6連勝するなど14勝4敗の快進撃、勢いが違う。

田中将大の「200勝」、28日にぜひ達成を

 田中将大、「産みの苦しみ」が続く。日米通算200勝を目指して21日の中日戦に登板したが5回⅓を5安打5失点、逆転を許して4敗目を喫した。長打が絡んだ。

 王手をかけて3試合連続の足踏みだ。丁寧に投げていたし一生懸命さが伝わってくるマウンドだった。だが、いかんせん150キロを超えるボールがないし、それに球威がない。

 制球力で勝負となるけど甘くなるとやられる。前回の今コラムでも記したが、若い選手は田中将の良い時を知らない。物おじせずにどんどん振ってくる。2回に新人・石伊雄太に2ランを浴びたが、これなんかがそうだ。

 阿部慎之助監督は「来週もいってもらう予定」と28日のヤクルト戦(神宮)で先発起用することを明かしている。今季ラストチャンスだ。

 微妙な情勢だが、今季達成できなければ来季に持ち越しとなる。チーム状況にもよるけど、金田(正一)さんが400勝を挙げた時のようになる可能性もある。(※2)

 いずれにせよ、田中将には最後の最後で記録を達成してもらいたいと思っている。

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