BPO審議中でも「月曜から夜ふかし」の「放送継続」決定 過去の「即打ち切り」番組との違いは?
「イッテQ!」も審議入り
▼「ほこ×たて」(フジテレビ)
2013年10月20日放送の「スナイパー軍団 vs ラジコン軍団」で対戦結果を操作する捏造演出が発覚。この日の放送をもって番組が打ち切られた。BPOは13年12月13日に同番組の審議入りを決定。14年4月に重大な放送倫理違反があったと公表した。
▼「珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー」(TBS)
16年6月19日放送の「双子見極めダービー」で本人の許可なく出演者の姿を映像処理で消去していたことが発覚。同年12月、BPOは放送倫理違反と公表したが、18年3月まで放送は継続された。
▼「世界の果てまでイッテQ!」(日テレ)
18年11月18日放送の「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」の中でやらせが発覚。BPOは放送倫理違反と公表したが、現在も放送は継続中。
▼「消えた天才」(TBS)
19年8月11日の放送でリトルリーグ全国大会において全打者三振の完全試合を達成した少年を紹介。投球シーンを早回しするなどして球速をより早く見せた。TBSは8月25日放送をもって当面の番組休止を発表。
▼「クレイジージャーニー」(TBS)
19年8月14日放送の珍しい生物を探して捕獲するという企画で、事前に準備していた生物を発見したかのように放送。番組は9月4日放送をもって終了。その後、BPOは上記の「消えた天才」とともに審議し、いずれも放送倫理違反があったと発表。ただし、「クレイジージャーニー」は22年からレギュラー番組として復活している。
報道番組も審議入り
▼「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)
19年10月16日放送の特集「業務用スーパーの意外な利用法」で取り上げた客のうち4人がディレクターの知人で、初対面のように偽って撮影したことが発覚。BPOは11月8日に審議入りすることを決定、20年9月に放送倫理違反があったとの見解を発表した。特集コーナーは廃止となったが、番組は継続中。
▼「スッキリ」(日テレ)
21年3月12日の放送でアイヌ民族に関するドキュメンタリー番組を紹介した際、お笑いタレントがアイヌに絡めた不適切なネタを披露。さらに、同年1月放送のペットサロンで起きた犬の虐待死事件に関する報道について、ペットサロン経営者から事実に反すると抗議された。いずれもBPOの審議入りとなり、番組は23年3月いっぱいで終了。
▼「激録・警察密着24時!!」(テレビ東京)
23年3月28日の放送で「鬼滅の刃」に関する商品の不正競争防止法違反事件を取り上げた際、逮捕された4人のうち3人が不起訴になっていたことに言及しなかったことが判明。後日、公式サイトで謝罪、さらに番組の打ち切りも発表された。BPOは24年6月18日から審理に入り、25年1月、放送倫理違反があったと発表。
▼「熱狂マニアさん!」(TBS)
24年10月19日放送の2時間スペシャルでインテリア用品の販売会社・ニトリを紹介。広告枠にまで同社のCMが流れたことから、視聴者から「番組といいながら広告ではないのか」と指摘され審議入りに。BPOは番組と広告の区別があいまいであり、放送倫理違反があったと発表。
BPO審議入りとなって打ち切られた番組は確かに多いが、中には今も放送が継続されている番組もある。
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