「いまどき指詰め」で注目された弘道会4代目・野内会長が山口組8代目の最有力候補に

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20年ぶりにナンバー2を交代

 6代目山口組の最中核組織である弘道会でトップの交代人事があった。ここ最近の組織事情に従えば「次の次」の山口組組長の最有力候補と目されるが、ここでは弘道会新トップの不思議な指詰め逮捕事案について触れておこう。

 9月8日、11代目紙谷一家(6代目山口組の3次団体/本部:三重県津市)に3代目弘道会のすべての直参が集まって会合が開かれた。そこで組織を代替わりし、野内正博若頭(野内組組長)の弘道会4代目就任が決まったという。若頭には南正毅筆頭若頭補佐(3代目高山組組長)が昇進し、竹内照明3代目会長(6代目山口組若頭)は総裁になる。

 5か月前の4月、6代目山口組は一方的な抗争終結宣言をした後、20年ぶりにナンバー2を交代した。高山清司若頭は新設された相談役に就き、後任に竹内照明若頭補佐が就任した。

「この人事が行われてから、6代目山口組と3代目弘道会の“代替わりのタイミング”に注目が集まっていました」

 と、担当記者。

「次の次」も固まった

「まず、3代目弘道会の方で代替わりが行われるということになりますね。野内若頭の昇進は既定路線でした。あとは6代目山口組がいつ代替わりして、『竹内7代目』体制をスタートさせるかに注目が集まっています」(同)

 弘道会は初代会長が司忍6代目山口組組長、2代目が高山清司同相談役、3代目が竹内同若頭であり、言うまでもなく6代目山口組の最中核組織だ。野内4代目就任を受け、「次の次」である8代目山口組のトップまではほぼ固まったとの指摘もある。

 今回は「慶事」の主役としてニュースになった野内会長だが、昨年は不名誉な事件で話題になったのは記憶に新しいところだ。ここで野内会長が昨年起こした「指詰め逮捕事案」についても触れておこう(*以下の肩書は一部当時のものとします)。

 野内若頭は2023年2月、自らの意思で指を切断し、都内の医療関係者を受診。その際に故意の負傷ではないと申告したと見られている。その後、岐阜県内の医療機関でその事実を隠して受診し、本人負担分を除く医療費合計およそ4万5000円の支払いを免れた疑いが持たれている。

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