驚異の視聴率「17%」を記録! 世界陸上に返り咲いた「織田裕二」が大好評のワケ

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 長らく「世界陸上」に出演し、過ぎた熱血ぶりで時に視聴者の不興も買ってきた織田裕二(57)。前回大会では登場せず、ついにお役御免かとささやかれもしたが、今年3年ぶりに“復活”し、大好評を博しているという。

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予想外の「キター!」

 今月13日に開幕し、朝7時から放送された「東京2025 世界陸上」(TBS系)の冒頭、VTRで登場した織田は、

「34年ぶりに世界陸上がTOKYOに、キター!」

 と、おなじみの決めぜりふを放った。

「あの『キター!』には驚かされましたよ。腕を上げるお約束のポーズこそなかったものの、早速アレを口にしたんですからね」

 とは芸能デスクの感想。このお決まりのフレーズを巡っては、過去に紆余曲折あったという。

「『キター!』は元々、織田の出演した目薬のCMのせりふとして有名になったのですが、本人はモノマネされるのを嫌がっていました。織田のモノマネでブレイクした芸人の山本高広が、レギュラー番組で毎回『キター!』を披露していたら、織田の事務所から猛クレームが来たほど。それだけに今回、披露するのは極力避けると思われていました」

 実際、織田は開幕前の世陸のCMでは「東京に来るよ~!」と叫び、番宣で出た情報番組でも「来ちゃいました」と話すなど、「キター!」を出し渋っているように見えた。

 が、いざ開幕すると、

「冒頭のみならず、13日午前11時過ぎにキャスター陣が並ぶ真ん中に収まった際も『ついにキタなって』とサービス発言。1997年のアテネ大会から25年間メインキャスターを務めた織田ですが、2023年のブダペスト大会では出演できずに“卒業”と告知された。34年ぶりに東京で開催された今年、やっと世陸に戻ってこられたという万感の思いもあったのでしょう」

 せりふ連発のかいあってか、織田の世陸“復帰戦”は大いにウケたようで、

「視聴率も織田が再登場してから急上昇。13日の午後7時以降は17%。14、15日も彼の出演時間帯は16%前後を記録した。驚きの数字です」(TBS関係者)

もう一つの勝因

 勝因は他にもあると解説するのは、さる民放プロデューサーだ。

「これまで織田は『暑苦しい』『うるさい』『知識をひけらかす』など不評も多かったのですが、今年はメインキャスターだった以前と異なり、スペシャルアンバサダーに立ち位置が変わったのがよかった。進行は局アナの江藤愛、解説は元五輪マラソン選手の高橋尚子が担い、織田は脇役の『陸上好きのオッサン』に徹したのです。アンバサダーの今田美桜のフレッシュさも、織田の濃さを薄めるのに貢献しました」

 加えて番組制作スタッフの工夫も随所に見られた。

「14日は山場である男子と女子の100メートル決勝がありましたが、競技中は中継でつないでスタジオ映像を挟まず、織田のやかましい御託を封じたのは見事というほかない。その代わり競技終了後には織田にたっぷり話させ、彼の顔も立てた。巧みな構成と中継です」

 チームプレイに救われた格好の織田だが、その恩恵には今後も浴しそうだ。

「今年の世陸での好評ぶりを踏まえれば、TBSは次の大会でも彼を起用するしかないでしょう。来年公開の『踊る大捜査線』シリーズの劇場版ぐらいしか目立った仕事の予定がない織田からすると、願ったりかなったりのはずです」

週刊新潮 2025年9月25日号掲載

ワイド特集「逆転人生」より

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