「AIに仕事を奪われる!」には半信半疑だったけど…面倒な作業をAIに頼んだネットニュース編集者が「あ、これは本当に奪われるかも」と感じた理由
AIさんが無料で作業を
この段階で疲労困憊しており、「後でやろう」となり、まったく作業をしなくなる。締め切りも迫っており、なんとか解説を書かなくてはいかん、と思いながらも、毎回この大量アイコンを見るだけで「後でやろう……」が続く。そして本当にマズくなった時、事務作業に慣れた知人にバイトをしてもらってもいいかと思うようになった。
大多数の人は「何をお前は苦しんでいるのだ」と思うだろうが、常にカネに困窮しているサラリーマンの知人に3000円か5000円を支払って以下の作業をしてもらおうと思った。
〈タイトルに★がついた66のWordファイルのみを抽出し、それを1本のWordファイルにまとめてください。現在は縦書き二段になっていますが、横書き一段に変更してください〉
単純な話だ。そのようなファイルがあれば、原稿を読んだ後、その下に「解説」をすぐに書くことができる。ただ、外注しようと思った時は午前11時で、心当たりのある知人は会社で働いている。作業依頼をしようとしても、以下のような状況が想定できた。
・電話に出られない
・メールをしても返事をいつくれるのか分からない
・この作業を完遂するのが何日後になるか分からない
・想定の3000円or5000円ではなく、2万円を要求されるかもしれない
・そもそもやってくれない
そこで、ダメ元でAIに〈タイトルに★がついた66のWordファイルのみを抽出し、それを1本のWordファイルにまとめてください。現在は縦書き二段になっていますが、横書き一段に変更してください〉を頼んだのである。
すると、AIさんは、この作業をすぐにやってくれたのだ! 半信半疑だったのだが、我がPC上で律義に要求通りのことをしてくれた。ただし、なぜなのかは分からないのだが、1回の指示で10の★ファイルのみしか抽出してくれないため、66本を達成するために結局7回作業をしてもらった。
ただ、ここまで来るとラクである。完成したWordファイルを最初のファイルに追加していくだけで、見事66の原稿が一つのファイルにまとまった。
この経験を経て「AIに仕事を奪われる」が現実的になったのである。3000円か5000円の仕事が発生するところだったのだが、AIが約30分仕事をしてくれたため、無料だった。私にとってはありがたい話ではあるものの、これが長い目で見た場合、自分にも降りかかってくる話だろう。だったらAIを使いこなす人材になればいい! とも思ったのだが、自分よりも得意な人が多いに違いない。というわけで、皆さんも自分の仕事がAIに代替されるか否かはAIを使って一度調べてみてはいかがだろうか。







