【総裁選】なぜ高市早苗氏と旧安倍派は人前に姿を現さないのか 陣営からは「もっとメディア露出を」の声が
林氏が“大穴”?
もっとも、林氏が“大穴”とみる向きもある。
元NHK解説委員で政治ジャーナリストの増田剛氏が言う。
「本命は小泉氏、対抗が高市氏、そしてダークホースとして林氏が浮上する展開です。小泉氏の強みは、後見人である菅儀偉副総裁(76)氏が日本維新の会創設者の橋下徹氏(56)らと太いパイプを持ち、維新との連立交渉に現実味を持たせられる点にあります。これに対し、高市氏には野党との強固な人脈が見当たりません」
続けて、
「勝敗を左右するのは、前回の総裁選で石破首相が獲得した議員票と党員票の行方でしょう。“石破票”はもともとリベラル色が強く、小泉氏が保守色を強め過ぎれば、林氏に票が動く可能性もあります」
また、小泉氏の経験や発言が不安視された場合は、
「林氏に議員票が流れ、1回目の投票で党員票に強い高市氏が1位で、2位に林氏が食い込むパターンもある。決選投票になれば、林総裁の誕生もあり得なくはない」
森山裕幹事長(80)は、
「今は大切な時期。総裁選挙の結果が出たら、みんなで一致団結しなければ」
と説くのだが、無論、誰を支持するのかは言明しない。自民党自体が崖っぷちの中、今回の総裁選はまさに混沌(こんとん)としている。
前編【「進次郎氏はコントロールしやすいみこし」 小泉農水相が総裁選レースで有利とされる理由 一方、プライベートで懸念材料も】では、小泉氏が総裁選レースで有利と目される理由や、懸念材料について報じている。
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