「撮り鉄」の狼藉に非難が高まるなか「かつてはプロの写真家もマナー違反をしていた」の声…SNSの普及で「承認欲求に火がついた」

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AIを使えば障害物は消せる

――鉄道写真は今後どうあるべきか。

A:鉄道写真は素晴らしい趣味だし、全面的に禁止すべきだとは思わない。日本は四季折々の風景があり、そういった風景と組み合わされた列車の写真は魅力的だ。ただ、撮る側は謙虚であるべきだ。あくまでも自分たちは周りに迷惑をかけている存在なのだと、一人一人が自覚するだけでもだいぶ違うのではないか。

 そして、障害物が映り込んだり、人が入ったりすることをそこまで問題視すべきではない。はっきり言って、AIでいくらでも消すことができる。編集ソフトの性能も上がっている。撮り鉄が現地で周囲に罵声を浴びせている問題は、実はAIや編集ソフトで簡単に解決できてしまうものばかりだ。

 ただ、AIの使用を認めてしまうと、写真とはいったいなんぞやという議論になってしまうと思う。しかし、時代の変化もあるし、やむを得ないのかもしれない。鉄道写真を健全に楽しむためには、鉄道会社や沿線住民に対して、“撮らせていただいている”という姿勢を持つことが大事だと思う。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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