「結婚してください」と言われた瞬間、スマホを取り出して… プロポーズされた彼女が取った“まさかの行動”とは

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、7月24日に入籍した、共に舞台などを中心に活躍する俳優の石田彩夏さん(27)と渡辺崇人(しゅうと)さん(27)だ。
 
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LINEを無視されたことも

 2023年11月から翌2月まで東京・愛知・大阪・福岡・長野を巡る舞台「LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」で二人は共演。9月の出演者顔合わせで初対面するも、キャストは30人以上。互いに「共演者の一人」程度の印象だった。

 10月。子役からの芸歴が長く、ペアダンスで初心者を相手にさまざまなアドバイスを送っていた崇人さん。彩夏さんも初心者で、ワルツの稽古を彼と行った。巧みに彼女を操り、クルクル回る彼。回りながら「飛んでる!」という感覚を抱いた彼女は、その時すでに気持ちも彼へ“飛んで”いたか。

 後日、出演者同士の懇親会で同じテーブルに座り、子役時代の苦労話などを聞いた。彼の話しぶりに彩夏さんは「普段はどんな人なんだろう」と思いを巡らせたが全く想像がつかず、さらに彼への興味が募った。

 その後、彼女の猛チャージが始まる。「ご飯に誘ってください」とLINEでまめに連絡を入れるも、彼は「連絡をもらって浮かれて勘違いしてると思われてもイヤだな」と返事をしないことすらあった。

電話で「好きです!」

 彼女は直談判に及ぶ。稽古の打ち上げで「どうして誘っていただけないのでしょうか。付き合っている人がいたらごめんなさい」。モヤモヤしたまま開幕を迎えたくなかったのだ。

 彼は交際相手の存在を否定し、「誘っていいのか分からなかった」と弁明。後日改めて「ご飯に行こう」と鍋を食べに行ったのが初デートだ。子どもの時からずっとこの世界にいる彼は、上智大卒の才女が舞台の世界へと入ってきた経緯を聞き、尊敬の念を抱いた。

 だがその先に踏み切れない。彼女はヤキモキし、電話で「好きです!」と直球勝負。それを受けて11月12日、都内カフェで彼もまた「私もあなたのことが好きです」と伝えた。残るは交際打診だ。店を出て吹きすさぶ風の中を歩き、待つこと30分。シビれを切らした彼女が「私が言いましょうか」「私が言いますよ」と何度も迫り、ようやく彼から「付き合ってください」の言葉を聞くことができた。

 公演先の長野では近くにお気に入りの喫茶店ができ、一緒に通い詰めた。24年12月にも旅行で出かけ、3泊の間に5回通う。何とその所在地を本籍地にした。

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