リクルート広告から外車の販売まで…“メディア化”する「ファミマ」の店舗で今何が起こっているのか

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「リテールメディアの成功例」

 デジタルサイネージが果たすのは、広告媒体としての役割だけでない。データを得ることにも一役買っていると細見社長は続ける。

「サイネージにはAIカメラも搭載されているので、視認率や属性、またアプリのデータを掛け合わせれば関連する購買データなどもとることができる。情報を発信するだけでなく、そこで得られたデータを分析して次に活かすという、良いサイクルが生まれています」

 ここに決済機能付きのアプリ「ファミペイ」で得られるデータなどもあわさって、新たなメディア像を築いているというのだ。

「アジア最大規模のリテールメディアに育っていて、メディアの事業だけで、売上は100億円を超えてきています。この6月にシンガポールで開催された世界最大級の小売業界のカンファレンスでも、当社が『リテールメディアの成功例』として、共同講演を依頼されるほどになりました。大変光栄なことです」

 有料記事【アパレル、サイネージ、その次は? 伊藤忠出身の社長が明かす「ファミマ」の経営の実態と「メディア化する店舗」の驚くべき現状】では、経済アナリスト森永康平氏による細見社長への直撃を通して、アパレルやデジタルに関する取り組みの詳細や、物価高、人手不足などの課題への対策、そして細見社長の経営哲学などについて詳述している。

デイリー新潮編集部

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