「6人刺殺」でも心神耗弱だから「死刑回避」 熊谷ペルー人殺人事件から10年 妻と娘2人の命を奪われた遺族が抱き続ける“司法への怒り”
妻と娘2人の命を奪われ、家族で1人だけ取り残されたあの日から10年……。
埼玉県熊谷市に住む遺族の加藤裕希さん(52)には、未だにこんな疑問が脳裏をかすめる。
「犯人に行われた精神鑑定の結果は本当に正しかったのか」
犯人のペルー国籍、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者(40)が強盗殺人などの罪に問われた刑事裁判は、一審さいたま地裁で死刑判決が言い渡されたが、二審の東京高裁ではジョナタンの心神耗弱が認められ、無期懲役に「減刑」された。...

