“ホームラン量産”で話題を独占した「新型バット」 国内向けに販売開始「ミズノ」担当者が明かす“これまでのバットでは味わえない魅力”
振り抜きやすく、飛距離も伸ばせる
なぜ「トルピード型バット」が人気を博しているのか。その理由の一つが、これまでのバットでは味わえない「振り抜きやすさ」にあるだろう。
「従来よりもバットの芯が太く、先端が細いので、きっと多くの方に振り抜きやすさや、バットの芯とミートポイントが重なった時に味わえる心地よさを感じていただけるのではないかと思います。どちらかというとアベレージヒッター向きで、全ての人が使いやすいバットではありませんが、打球が伸びずに悩んでいる選手や、手前でボールを打ちたい選手。あとは打撃にこだわりがある選手には、ぜひ一度感触を試してもらいたいです」(安河内氏)
そして、実際に使用したユーザーから「ヒット性の打球を量産しやすくなった」、「打球が飛ぶようになった」などの感想が聞かれるという新型バットは徐々にその支持を広め、今では金属バットの使用が一般的な高校生にまで及んでいるという。
高校野球では、打球事故防止などの観点から2024年に使用バットの基準が改められ、最大直径が従来の67mmから64mm未満に。打球部の厚みが約3mm から約4mm以上に変更され、木製バットに近い低反発の基準が採用された。
「野球離れ」の食い止めにも期待がかかる
「昨年、高校野球では新基準の金属バットが採用され、『飛距離が伸びない』と言われるなか、形状が金属バットに近く、『飛距離が出やすい』と言われている新型バットに興味を持たれる方も増えてきています」(安河内氏)
笹川財団が2023年に発表したデータによると、2001年に282万人だった10代の野球人口は、その後22年間で174万人にまで減少。急速に進む少子高齢化もその流れを加速させ、近年は危機感と共に報道される場面も増えてきているが……。店舗でお客様の声に耳を傾けている安河内氏は、やや異なる印象を抱いているようだ。
「2023年のワールド・ベースボール・クラシック以降、野球に興味を持ち、野球用具をお買い求めになる方は増えているように感じていて、ジュニア向け製品の売り上げも、おかげさまで伸びている状況です。注目商材があると、きっとより多くの方に野球に興味を持っていただけるでしょうし、もしかしたら新たなバットを手にしたことで、大きくレベルアップできる選手もいるかもしれない。私たちとしては、『少しでも皆さんの上達の手助けができたら……』という思いで、日々接客をさせていただいております」
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