「年の差婚」はもううらやましくない? 藤森慎吾の「ウェディングフォト」が叩かれてしまう理由
同じく一般女性と結婚したヒカキンのやり方は正反対 ビジネスに振り切ることで詮索の目をそらした成功例
本当に妻を隠し通したいのなら、最初からビジネスに振り切っていた方がよかったのかもしれない。例えば人気YouTuberのヒカキンさんは2024年1月1日、一般女性との結婚を報告。その際、お相手の顔は一切公開せず、100種類もの結婚報告動画を投稿した結果、600万回以上の再生回数を記録した。完全に「HIKAKINワールド」に落とし込むネタの材料としたことで、視聴者を相手女性そのものよりも「ヒカキンらしい徹底ぶり」に注目させることに成功したといえるだろう。結果として、妻の素性を特定したいという目をうまくそらし、祝福ムードを独占した。
ヒカキンさんのやり方は、結婚をあくまでもビジネス上の企画として扱ったもの。プライベートとパブリックの境界をあえて消し去り、「全部笑いと驚きに変えてしまう」ことで、批判の芽を摘んだのだ。
一方で藤森さんやはじめしゃちょーのように、妻の顔や経歴は隠しているのに連日ウェディングフォトを投稿したり、急に顔出しを始めたりすると、「そっとしておいて、という発言は真意ではなかったのかもしれない」と視聴者が思うのも当然だ。
大量のウェディングフォト投稿は、単なる結婚報告以上の意味を持つ。「祝福の可視化」「幸せの演出」を狙った戦略であり、コメントや「いいね」の数が増えるほど、単なる私的な出来事が「パブリックコンテンツ」へと昇華される。それはインフルエンサーとして活動する芸能人にとって、ブランド価値維持や拡散戦略としても有利に働く。
プライベートだから、妻のことは放っておいてほしい。でも、投稿に対してコメントやいいねはたくさんほしい。承認欲求をお金に替えるアテンションエコノミーが根付いた今、そうした姿勢はどっちつかずのいいとこどりに見えるだろう。今後の企画や活動への注目度を上げるための「前フリ」だと、思われても仕方ない部分はあったのではないか。
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