なぜ人は都合が悪くなると「SNSのせい」にするのか? 『ウェブはバカと暇人のもの』著者が考える「便所の落書き」ではなくなったネット言論との向き合い方
懐疑的な気持ちで接してほしい
明らかに、規制したい側の方が嘘をついている。ついに政府・オールドメディアは突然「ワクチンの効果は元々重症予防効果だった」と言い出した。厚労省の資料にも最初から「感染予防効果」はあったし、専門家もオールドメディアに出演し、「感染予防効果」は言っていた。しかも、岸田文雄首相(当時)ですら、「感染そのものを防ぐ効果」と言っていた。
権力者とオールドメディアが2025年にしきりとSNSのことを諸悪の根源扱いしているが、彼らの方がフェイクを垂れ流してきたと言わざるを得ない。SNSのせいにするのではなく、自分らの問題に向き合うべきだ。自民党の敗北は、政治とカネの問題、庶民の暮らしが向上しないこと、石破茂氏よりも安倍晋三氏の方が魅力的だったと考える人が多かったからであり、広陵高校については、単に暴力騒動がヒドかっただけ。なんでもかんでもSNSのせいにするのはやめなさい。そして、その報告を信じる人は懐疑的な気持ちで大本営発表に接してほしい。
もはや、故・筑紫哲也氏が1990年代に「インターネットの書き込みは便所の落書き」と言った時代とは違うのだから。




