「“オレは捕まらない”と豪語していた」 秘書給与詐取疑惑で辞職した「維新」元議員のウラの顔

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“箱根以東は石井の仕切り”

 前回の参院選には比例区で出馬し、12万3279票を獲得。維新の候補ではトップでの当選を果たした。

 それだけに、当選2回にもかかわらず「とくに地方選挙の候補者調整などで絶大な影響力を発揮する実力者」(前出の石井氏を知る人物)で、維新では“箱根以東は石井の仕切り”が暗黙の了解とされる。

「彼は神奈川や宮城の選挙でも“手伝ってやる”と、自分が経営する社会福祉法人から複数の職員を派遣した。無論、“陣中見舞い”も出していたはずで、彼に物心両面で世話になった議員は少なくない。後ろ指を差されかねない“影”の部分に頓着しないきっぷの良さは、石井を国政に導いた小沢一郎衆院議員に倣ったもの。それで馬場伸幸前代表も一目置くようになりました」(同)

 8月下旬、維新は参院議員総会を開催していた。

「多くが足を運ぶ中、石井さんはオンラインでの出席だった。いつもは“参院はもっと存在感を発揮しろ!”などと声を張り上げるのに、あの日は別人のように静かでね。司直の手が迫って気が気じゃなかったんだろうな」(別の同僚議員)

 維新にとっては“必要悪”だったか。

週刊新潮 2025年9月11日号掲載

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