【夏ドラマ・トップ10】1位の松潤は「ミラクル感」が出すぎた…テレ朝には「新刑事ドラマ」誕生
手堅かったテレ朝
夏ドラマが相次いで最終回を迎えている。面白い作品はあったものの、高視聴率と呼べるドラマはなかった。夏ドラマの総決算と秋ドラマのヒット予報をお届けしたい。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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テレビ朝日の3本の夏ドラマは手堅く視聴者を集めた。「誘拐の日」(火曜午後9時)、「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(水曜午後9時)、「しあわせな結婚」(木曜午後9時)のことである。一方で他局には計算違いもあったようだ。
民放のプライム帯(午後7~11時)の夏ドラマ計15本のうち10本を数字が高い順に並べる。なるべく実態を正確に表すため、8月第1週から同4週まで計4回の視聴率の平均値を使う。
数字が低いと思われる人もいるだろうが、プライム帯のPUT(その時間帯にテレビを観ていた人の割合)は年々落ちている。2024年までの2年間では1.8%も下がった。その分、動画やTVerを観る人が増えている。
なお、午後10時台のPUTは同9時台より2%前後低い。その分、ドラマの視聴率も下がる(ビデオリサーチ調べ、関東地区を基に算出、少数点2位以下は4捨5入)。
(1)TBS「日曜劇場 19番目のカルテ」(日曜午後9時)個人5.7%(世帯9.4%)
(2)テレビ朝日「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」個人4.6%(世帯8.4%)
(3)テレビ朝日「しあわせな結婚」個人3.6%(世帯6.4%)
(4)フジテレビ「明日はもっと、いい日になる」(月曜午後9時)個人3.1%(世帯5.3%)
(5)テレビ朝日「誘拐の日」個人3.0%(世帯5.5%)
(5)日本テレビ「放送局占拠」(土曜午後9時)個人3.0%(世帯5.0%)
(7)フジテレビ「最後の鑑定人」(水曜午後10時)個人2.8%(世帯5.2%)
(8)フジテレビ「愛の、がっこう。」(木曜午後10時)個人2.5%(世帯4.5%)
(8)TBS「DOPE 麻薬取締部特捜課」(金曜午後10時)個人2.5%(世帯4.3%)
(10)テレビ東京「能面検事」(金曜午後9時)個人2.4%(世帯5.0%)
(10)TBS「初恋DOGs」(火曜午後10時)個人2.4%(世帯4.3%)
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