早くからうずうずしていた高市早苗氏の「激痩せぶり」を不安視する声 相変わらずの「大演説」も「前回の決選投票を思い出させる」と不評

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 石破茂首相が退陣表明した翌日、早々と臨時総裁選に出馬意向と報じられた高市早苗前経済安全保障相。小泉進次郎農相と共に”次期総理有力候補”と言われてきたが、このところ党内で評判が急落しているという。いったいなぜーー。

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参院選の結果が出る前から「フライング発言」

 石破氏が退陣を表明する5日前の9月2日、自民党本部では参院選総括のための両院議員総会が開かれた。閉会後、報道陣に囲まれた高市氏は、党総裁選の前倒しに賛成するか、と聞かれこう答えた。

「それは、心にとっくに決めています」

 自身の出馬に向けた前のめりさまで感じる言葉だったが、総裁選が実施されたらどうするのか、と問われるとこうとぼけた。

「何も私は申し上げていない」

 もっとも、永田町では高市氏が参院選の結果が出る前から「腕まくりを始めていた」話は有名だ。

 参院選最終盤の7月18日、奈良県大和郡山市で開かれた参院選の応援演説で「私なりに腹をくくった。もう一回、党の背骨を入れ直す。そのために戦う」と発言。すでに各社の情勢調査で自公の劣勢が伝えられている中での、「石破おろし」を見越した「フライング発言」と揶揄されてきた。

10分以上もマイクを離さなかった

 このところ高市氏の「前のめり」を隠さない姿勢が党内で不評を買っているという。

「両院議員総会でも、やめればいいのに我こそはと手を挙げてマイクを握り、『衆院選敗北の総括がしっかりできていなかった』などと10分くらい大演説をぶった。しかもダラダラ長いだけで記憶にも残らない内容。自分は総裁候補の一人なのだから、党の批判は若手・中堅に任せて、黙っていた方が好印象だったのに」(自民党関係者)

 議員たちが思い出したのは、1年前の総裁選の決選投票前に行われた演説だという。制限時間の5分を超過しながら、すでに勝ったかのような強気の発言を繰り返した、あの演説である。

「あれで石破さんに逆転を許したとも言われていますが、今回の演説を聞いて、“成長していない”という印象を持った議員たちは多いと思います」(同)

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