「また内部昇格か…」 ヤクルト来季指揮官に「池山二軍監督」が最有力で広がる失望 イースタンリーグでも“ビリ独走” 過去には外様の「広岡、野村」で黄金期が
東京ヤクルトスワローズ、高津臣吾監督の今季限りでの退任が決定的となった。前前年、前年の連続5位に続き、今シーズンはセ・リーグでダントツの最下位に沈んでいる。今季は一年契約でもあり、退任は当然の結論だ。後任としてスポーツ紙が「最有力」と報じているのが、池山隆寛・二軍監督。ヤクルト一筋19年で通算304本塁打。豪快なフルスイングで「ブンブン丸」と言われた人気選手だけに妥当な昇格かと思われるが、ファンからは失望の声が相次いでいるという。
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サンスポも「池山」
高津監督は就任6年目。初年度こそ最下位に終わったものの、村上宗隆を、球界を代表する打者に育て上げ、翌年はチームを20年ぶりの日本一、3年目もリーグ連覇に導いた。が、その翌年は5位、次の年も5位に沈み、一年契約を結んで臨んだのが今シーズン。しかし、開幕前の村上の離脱などが響き、最下位を“独走”。8月31日に優勝が消滅し、それを受けて、各紙が退任を一斉に報じたのだ。
各紙足並みを揃えて後任「最有力」と報じているのが、池山二軍監督である。とりわけ、
「サンケイスポーツが『池山』と報じているのが大きい。ヤクルト球団の株の20%はフジサンケイグループが保有していますが、サンスポはその一員。言わば“身内”が『池山』と書いたわけで、その方向に持っていきたい内部が、流れを作るために狙って打った報道とも読み取れます。就任はほぼ決まりと言って良いでしょう」(スポーツ紙デスク)
池山氏は、持ち前の長打力で主軸を務め、野村克也監督が率いた黄金期を支えたOBである。引退後は、楽天やヤクルトでコーチ経験を積み、2020年から二軍監督を務めていた。監督就任は既定路線とも言えるが、疑問の声が上がるのはなぜなのか。
一つは、池山監督率いるヤクルトの二軍の成績がまったく冴えないからである。池山監督就任後、スワローズ二軍のイースタンリーグでの成績は、7チーム中5位→4位→4位→6位。昨シーズンからは新規参入のオイシックス新潟が加入して8球団となったが、5位に終わり、今シーズンは、
「現在、オイシックスよりも下の最下位です。首位の桑田(真澄)監督率いる巨人からは30ゲーム以上も離されている。もちろん二軍は一軍と比べ、勝負に必ずしも拘るものではありませんが、あまりに弱すぎませんか。低迷は、池山氏の手腕と無関係とは言えません」(同)
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