米女子ゴルフで「日本勢」猛攻、ルーキーランキング上位独占…ついに実証された「小林浩美会長」の“先見の明”

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ルーキー優勝者が1シーズンに7名

 米女子ゴルフのLPGAの大会、FM選手権(8月28~31日、米マサチューセッツ州)で中国出身のミランダ・ワンが初勝利を挙げ、今季7人目のルーキー優勝者の誕生となった。

 米LPGAが1980年以降から取り始めた記録によると、ルーキー優勝者が1シーズンに7名も誕生したのは、2009年、2015年に続き、今年が3度目だという。

 ツアーデビューした年に、いきなり初勝利を挙げることは並大抵ではない。それを7名もの新人選手が次々にやってのけた2009年と2015年は、米女子ゴルフ界にとって大きな驚きだったが、今年はそれ以上の驚きの現象が起こりつつある。

 現状で誕生している7名のルーキー優勝者のうちの4名が日本人選手で、その中にはメジャー覇者も含まれている。そんな日本勢の猛威を見せつけられている米ゴルフ界の他選手や関係者は「一体どうなっちゃってるの?」と呆気に取られている様子だ。

中でも群を抜いている日本勢ルーキー

 今季、これまでに米LPGAでルーキー優勝を挙げた4名の日本人選手は竹田麗央(3月のブルーベイLPGA)、岩井千怜(5月のメキシコ・リビエラマヤ・オープン)、山下美夢有(7月から8月にかけて開催されたメジャー大会、AIG全英女子オープン)、そして岩井明愛(8月のスタンダード・ポートランド・クラシック)という顔ぶれだ。

 ちなみに、西郷真央も4月に行われた今季のメジャー第1戦、シェブロン選手権で勝利を挙げたが、彼女は昨季がルーキーイヤーだったため、今季の勝利はもはやルーキー優勝には数えられない。だが、日本勢の今季の勝利数は、4名のルーキー優勝と西郷のメジャー優勝を合わせ、現状で合計5勝ということになる。

 話をルーキーに戻すと、今季、ルーキー優勝を挙げた日本勢4名は、優勝した大会以外でも上位入りを続けているところが「一段と素晴らしい」と、米メディアからも高く評価されている。そして、彼女たちのゴルフの安定性や継続性は、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのランキングに反映されている。

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