「ヒゲが伸びたのはそるどころではなかったせい」 雲仙・普賢岳噴火災害の対応に奔走した「ヒゲの市長」の素顔【追悼】

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 物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は8月22日に亡くなった鐘ヶ江管一(かねがえかんいち)さんを取り上げる。

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 1991年6月3日、雲仙・普賢岳で大火砕流が発生、43人が犠牲となった。地元・島原市の市長として噴火災害の対応に奔走したのが鐘ヶ江管一さんだ。

 鐘ヶ江さんは、この日も災害危険箇所を見回りし、予定通りに車を進めていれば火砕流に遭っていた。

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