「日米のドクターの腕の差なのかな」 元巨人・クロマティが難病との闘いを告白 「車イス姿は見られたくないけど、希望を与えられたら」

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5歳の息子が

 彼にはまた、支えてくれるとっておきの“最強の助っ人”がいる。

「病気になる前に今の妻と結婚したんだ。友達に誘われて行った東京のアメリカンクラブで出会ってね。ボクが使ってるモーターチェア、この電動車いすを薦めてくれたのも、去年の阪神とのOB戦に参加するよう背中を押してくれたのも彼女。本当はこういう姿を見られたくないという気持ちもあったんだよね。でも、その試合に参加しているボクを見て、ボクよりももっとつらい状況の人が希望を持てるかもしれないと思ったんだ。このモーターチェアはものすごく便利だよ。妻との年の差? 60歳。ハハハ、それはジョークだけど、ボクらの間には今年で5歳の息子がいるよ」

 と言うから驚きである。

「妻と息子、この二人がボクにとって前に進もうというすべてのモチベーションにつながっている。ボクたちは三人で一つ。早く歩けるようになって、家族と一緒にグッドな時間を過ごしていきたいと思っているよ」

 快気のバンザイパフォーマンスはいつ見られるか。

週刊新潮 2025年8月28日号掲載

特集「巨人最強助っ人 クロマティが『脊椎管狭窄症』と『車いす生活』を激白」より

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