「刑務所には入りたくない」「父が示談金2000万円を用意している」 12歳少女に性的暴行で「懲役8年判決」クルド人被告の告白
人生飽きてる
――事件当時は、前の事件の執行猶予中だった。メンタルの不調も抱えていた状況で、少女らと遊ぶのを控えて大人しくしていようとは思わなかった?
「そういうのはないです」
――執行猶予中の事件も16歳未満の少女への性的行為で逮捕された。年齢を確認しようとは思わなかったのか。
「考えてなかった」
――裁判の行方はどう考えているのか。懲役刑が下ったら、通常であれば服役後に強制送還になる。
「どうでもいい」
――どうでもいい、という意味は。
「前の事件で疲れた。人生飽きてるから、どうなってもいい。生きるのにもう飽きた。やってないこともやったって言われるし、悪いイメージで言われる」
そう投げやりな口調で答えたハスギュル被告だったが、こうも付け加えた。
「どうせ実刑だったら控訴するし」
――控訴するならどうでもよくはないのでは。
「トルコに戻りたくない」
――日本にいたいということか。
「そう。家族もこっちにいるし、(トルコに)戻りたくない。でも戻れと言われたら戻るしかない」
前述の通り、ハスギュル被告は一審の懲役8年という実刑判決を受けた後も、「控訴する」と宣言した。実際、既に控訴状は提出され、今後は東京高裁で二審の審理が始まる。では、ハスギュル被告はそもそもなぜ来日したのだろうか。本国・トルコでは果たして迫害されていたのだろうか。【後編】では、この疑問に対する本人の弁を詳しく報じる。
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