「刑務所には入りたくない」「父が示談金2000万円を用意している」 12歳少女に性的暴行で「懲役8年判決」クルド人被告の告白

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年齢はわからなかった

 ――今さいたま地裁で公判中(6月時点)の事件は、最初の事件の執行猶予中、判決から約4か月後だった。

「前の事件で疲れた。それで心の病院(心療内科の意味)に通っていたし、薬も飲んでる」

 ――9月13日に少年と被害少女の3人でドライブに行き、コンビニで停車中、少年に買い物に行かせて、少女に性的暴行を加えた、というのが犯行の状況だったと説明されている。

「男の子とは当日コンビニで知り合った。彼女(被害少女)はその子の知り合いで、その日初めて会って、“ドライブに連れて行って”というからドライブに行って、同じ日にもう一度ドライブした。運転してるときに、後部座席で男の子と女の子が体を触ったりしていたから、エッチな気分になって。2万円渡して舐めてもらっただけ。(挿入は)してないです」

 ――被害少女は公判で“レイプされました”と証言するなど、処罰感情を強く持っている。ハスギュル被告の話の通りであれば、警察に被害を訴えないはずでは。

「お金とるためじゃないですか」

 ――示談の提案など、お金目的と思われる動きはあったのか。

「ないです」

 ――刑事裁判で性被害の証言をするのは精神的にも辛い行為だ。もし被害にあっていなかったら、警察に被害を訴えたり裁判で証言したりはしないのではないか。

「どうしてそうしたかはわからないです」

 ――彼女は当時12歳。16歳未満だと本当にわからなかったのか。

「わからなかったです。化粧もすごくしてたし、もっと上に見えた」

 ――被害少女が車中で、ハスギュル被告に“何歳?”と聞かれて“中一だよ”と答えた旨を証言している。

「(年齢を確認するやりとりは)してないです」

本当のことを言ってもらうために呼び出した

 ――当日一緒にいた少年もクルド人か。

「そうです」

 当日行動を共にしていたこの少年は、検察にハスギュル被告の犯行の目撃証言を供述していた。だが、証人として裁判に出廷すると、「覚えていない」をひたすら繰り返し、取り調べ検事まで出廷する異例の事態になった。事件翌日、ハスギュル被告らはこの少年を集団で呼び出し、「ハスギュルは悪くない。全部私が悪い」と言わせ、動画を撮影していたことも公判で明らかになっている。

 ――少年が公判で証言しなかったのは、脅したからではないか。

「してないです」

 ――事件翌日、集団で重機置き場に少年を呼び出し、動画を撮ったのは何のためか。

「本当のことを話してほしいと言った。(性的暴行は)何にもやってない。だから本当のことを言ってもらうために呼び出した」

 ――検察での供述では、少年はこの時、ハスギュル被告らに暴行を加えられたとも証言している。

「してないです」

 ――では少年は、なぜこんな証言を検察にしたのか。

「わからない。騙そうと思ったんじゃない」

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