日テレ「カズレーザーと学ぶ。」終了に“疑問の声”が広がる理由 「後継番組」に囁かれる“不安要素”とは
ネタに既視感
「『X秒後の新世界』はそんなに持つとは思えません。“世の中のちょっとした疑問や謎を勝手に検証!新知識&新情報をおもしろおかしく解き明かす新型バラエティ”をコンセプトに今年1月26日と5月11に特番として放送され、18日の放送が3回目でしたが、ネタが古くて既視感がある」
VTRの前に“68秒後 大阪の漁師と話したくなる”なんていう催眠術のような始まり方は、切り口が新しいと評判だが。
「大阪・岬町の漁師が使う逆さ言葉のネタでしたね。これに限らず、今回放送された東大阪にある宝くじ売り場の店員には縁起のいい名前が多く、当選率が高いなんてネタは、関西のローカル局では定番です。高知の折り鶴がヘンな形というのも、昨年、『秘密のケンミンSHOW極』(日テレ/読売テレビ制作)で放送されました。馬主の小田切有一氏が所有する競走馬に奇妙な名前が多いという話はWikipediaにも載っていますし、『アメトーーク!』(テレ朝)の競馬芸人の回でも見ました」
特番からこれでは、先が思いやられるということか。
「『探偵!ナイトスクープ』(テレ朝/ABCテレビ制作)をはじめとする関西ローカルの番組や、毎朝、中継で地方の面白ネタを入れてくる『ZIP!』(日テレ)や『THE TIME,』(TBS)の焼き直しに見えてしまい、しかも、面白さで勝てていない。レギュラー化してからどうなることやら……」
心配は他にもある。
「カズレーザーと学ぶ。」復活の可能性
「VTRでつなげる番組ですが、そこに被せるナレーションはちょっと小馬鹿にしたような口調で『月曜から夜更かし』(日テレ)にも似ています。また、レギュラー化後のMCには、特番すべてに出演している藤井貴彦アナ(53)とお笑いコンビ・霜降り明星のせいや(32)になると聞きますが、どちらも悪くはないとはいえ派手さがない。火曜夜、ヒロミさん、さんまさん、鶴瓶さんと大物MCが続いた後でこの2人では、どうしても地味に見えてしまうでしょう」
藤井アナはバラエティの仕事も経験しているが、やはりニュースのイメージが強い。
「しかも『X秒後の新世界』が火曜22時枠になると、23時からは藤井アナの『news zero』が始まります。バラエティに出た直後、彼が読むニュースを信用できるのか。それも元局アナに2時間続けて任せていいものか……」
始まる前から暗雲が立ちこめているようだが、どうしたらいいのだろう。
「日テレの人気長寿番組である『世界まる見え!テレビ特捜部』も『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』も、実は一度、レギュラー放送が打ち切られた後に復活した番組なんです。また『カズレーザーと学ぶ。』が帰ってくるかもしれません」
ところで、気になるのは「X秒後の新世界」のエンディングで流れた“3,718,800秒後 この番組がレギュラーになる”という予告だ。371万8800秒は1033時間、つまり43日と1時間だ。予告が流れたエンディングの時間から計算すると、43日と1時間後は9月30日の24時になる。それに当てはまる枠は「上田と女がDEEPに吠える夜」(火曜23:59~24:24)になるが……。






