「“日本経済が復活した”と考えるのは間違い」 日経平均“急騰”のカラクリ けん引する「四つの業界」とは

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【全2回(前編/後編)の前編】

 まさかの史上最高値更新である。日経平均株価が上げ潮だというのだが、相も変わらず庶民の生活は苦しいままだ。投資に流れているはずの膨大なマネーは、いったいどこへ消えてしまったのか。不可思議な日本株の高騰にまつわる「四つの深層」をお届けする。

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〈はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る〉

 石川啄木(たくぼく)の第一歌集『一握の砂』に収められた一首は、明治の近代化で貧富の格差が拡大した世相を今に伝えている。...

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