加藤ローサの離婚はなぜ共感と怒りの炎を巻き起こすのか 「モラハラ臭」を敏感に嗅ぎつける令和の女性たち

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 8月17日、「おしゃれクリップ」(日本テレビ)内でサッカー元日本代表の松井大輔との離婚を発表した加藤ローサ。世間では、単なる離婚発表という以上の受け止められ方をしているが、なぜ多くの女性はこの問題について語りたくなるのか――ライターの冨士海ネコ氏が分析する。

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 17日、松井さんとの離婚を発表した加藤さん。美男美女の理想的な夫婦像だった二人の別れは、ネット上で瞬く間に注目を集めたが、それ以上に世間をざわつかせたのは、報道にあった「夫のモラハラが原因ではないか」という論調だった。

 加藤さんも松井さんも、モラハラ疑惑に対して否定も肯定もしていない。ただ以前から加藤さんがメディアやSNSで明かしていたエピソードに、夫の「モラハラ臭」を嗅ぎ取ったという人が多かったようである。最初のデートでチキンナゲットのソースを選ばせてもらえなかった話や、結婚10周年でもらった指輪を普段使いに向いたデザインにしたいといったのに押し切られた話が、後から「答え合わせ」のように報じられた。離婚後に出た双方のコメントも、「二人の関係は変わらない」とした松井さんに対し、加藤さんは「彼は変わらず自分の好きなことだけを追いかけてるタイプ」「籍が入ってる、入っていないとでは私の気持ちが結構、変わって」と、言葉ににじむ温度差を感じた人は少なくなかったようである。

 報道後、SNSには「うちも似たような感じだった」「共感しかない」「ローサさんの選択は理解できる」という投稿があふれた。松井氏側は否定も反論もしていないが、それでもこの「モラハラ夫疑惑」は独り歩きし、共感と怒りの炎を燃え上がらせている。

 それにしてもなぜ、ここまで「モラハラ夫」という存在に人々は敏感なのか? そしてなぜ、多くの女性がそれについて語りたくなるのだろうか。

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