JR東日本「豪華寝台特急」のクルーが乗客用の“シャンパン”を飲んで「運休」に…“フラッグシップ”でトラブルが相次ぐ理由とは

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若手の関心が低いのが気がかり

 ――JR東日本は鉄道より不動産を重視しているのではないか、という意見がある。

 H:それはよく言われるのですが、実際はJR東日本より不動産に力を入れている鉄道会社はたくさんあります。当社だけ力を入れているかというと、そうとは言い切れないと思います。ただ、本来の業務と呼ばれる部分が疎かになっているのは確かなので、「俺たちはいったい何屋さんなんだ……」という声はありますね。

 実際、安全安定輸送を疎かにする姿勢には、憤りを感じている社員は多いです。ただ、それは中堅以上ではありますが……。

 ――若手は社内で起きている問題に、そこまで関心がないのか。

 H:うちの現場だけかもしれませんが、そう思うことがしばしばあります。中堅以上は鉄道に対する熱量が比較的強いのですが、若手はそこまでの思い入れがないように思います。ひょっとすると、それが最大の問題なのかもしれませんが。

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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