マンションに「共連れ侵入」された際の対処法は…元刑事が解説する「神戸・女性刺殺事件」の教訓

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歩きスマホの危険

 警備サービスのセコムは公式ホームページで、歩きスマホなどしていた場合、後ろから接近してくる人に気づくまでの距離を実証実験して発表している。それによると、何もしていない場合は平均1・9メートルで気配に気づくが、スマホで文章を読む、あるいは入力していた場合は平均1メート、さらに、音楽を聴いていた場合は平均10センチまで近づかれないと気づかないという。

 片山さんがオートロックを開けてマンションのエントランスに入った際、後ろを振り返る様子などは防犯カメラに映っておらず、共連れで侵入してきた容疑者に気づいていなかったとみられている。

「共連れで入ってこられてしまった場合は、同じエレベーターに乗り合わせないことです。私も実行していますが、密室になるエレベーターには知らない人とは一緒には乗らないことです。『どうぞ!』と言って譲ればいいのですから。スマホに電話がかかってきたふりをして降りることだって可能です」(小川氏)

 同じマンションに住む顔見知りが乗ることだってある。

「自分の部屋の階でエレベーターを降りても、ドアが閉まるまで部屋の前に立たないこと。エレベターの中から『あの人は301号室か』などと知らせないようにしたほうがいいでしょう」(小川氏)

 なんとも世知辛い世の中になったものだ。

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