「ビジターゲームでも主役は大谷」がアダになる? “活躍して当然”の空気がMVP争いに落とす影とは
大谷をリリーフで?
こうしたMVP争いに絡んだ予想記事で打撃不振の選手名まで出るのは、とにかく「大谷」というイメージが定着してしまったからだろう。
「各メディアとも、大谷に関しては新しい角度からの切り口を探そうとして苦労しています。最近ではドジャースが救援投手不足になってきた状況と重ねてリリーフ登板させる提案もありました」(前出・現地記者)
打席を終えてから、ブルペンに行って急いで肩を作る大谷も見てみたいが、現実的な提案ではない。しかし、7月末のレッズ戦で臀部の痙攣で降板しており、以後、複数の米メディアが「久々の投手登板によるものであろう。三振も増えている。SHOHEIは疲れている」とも報じていた。「打って当然」と思われるまでの活躍の代償だろう。
「今季の投手復帰に向け、縦のスライダーの軌道が変わりました。大谷は昨季から新しい縦スライダーの準備をしていました」(前出・同)
コンスタントな活躍は陰の努力によるものだ。クローザー起用はともかく、ケガだけは現実にしてはならない。
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