伊東市議会で田久保市長の不信任決議案への賛否を“たった一人”保留している共産党市議に「市長をまだ信じているのか」直撃した
市長のパートナーも卒業していると思い込んでいた
――つまり、大学に確認に行くまで除籍になっているとは知らなかったという市長の言い分を信じているということですね。
「はい。除籍がはっきりした後、本人と話した時も大変ショックを受けている様子でした。『パートナーからなんでもっと早く確認しに行かなかったのかと怒られた』としょげた様子で話していました。
百条委には田久保氏と市民運動を一緒にやっていた知人が証人として出て、本人から卒業していないと2度聞いたと証言していますが、一方的な言い分に過ぎず、真実とは限りません。同じく宣誓した市長はそのような話をした記憶がないと証言しており、食い違っています。
やはり私には、市長のパートナーが卒業していたと思い込んでいたことが不思議でならないのです。一番近くにいるパートナーには卒業していないと明かしていないのに、知人に明かしていたというのは不自然ですから」
――とはいえ、東洋大学は卒業していない人に卒業証書は出さないと声明を出しているし、常識的に考えても、卒業していない人に大学が卒業証書を出すはずがありません。重岡さんが見た卒業証書なるものは、偽物だという見方が大勢ですが、真贋についてはどう思っていますか。
「もちろん疑問は持っていますし、真相を知りたいと思っています。しかし、書類の真贋を見極める専門知識を持っていない百条委が判断するのは不可能です。市議会では本物の東洋大学の卒業証書をいくつか集めていますが、学部によって書式は異なるし、30年も経っているからバージョンも透かしがあったりなかったりと変わっている。
私の周辺には、東洋大学が間違って出した可能性を完全に否定しきれないと話す人もいます。確かな証拠がない中、百条委が、自分たちの持っている本物と形状が違うなどの理由で、“市長は嘘つき”という世の声に任せて、偽物と認定することには反対です」
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