「高齢化だけの問題ではない」公明党の参院選大敗にみる「宗教票」“終わりの始まり”

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 先の参院選では“過去最低”の結果に終わった公明党。つい20年前までは900万近くまであった比例代表の獲得票数も、ついに「500万割れ」が間近に迫る。果たしてこれは、かねて指摘される「高齢化」だけの問題なのか。専門誌「宗教問題」編集長の小川寛大氏は、公明党のみならず、立正佼成会系候補の結果なども踏まえ、「宗教票自体の“終わりの始まり”」を指摘する。

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 参院選の公示直後から、その兆候は表れていた。

 都内各地では、公示日に公明党の選挙ポスターが昼過ぎまで貼られないままの掲示板がいくつも見受けられ、また「常勝関西」と自称するほど選挙に強かったはずの大阪でさえも、公明党の街頭演説に集まる人は他党に比べかなり少ない――。...

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