「学歴、キャリアも“お似合い”」 二階堂ふみとカズレーザーの「推し婚」が祝福される理由とは
「推し婚」ではキャリアのつり合いも重要 すべてが可視化される時代だからこその「これまでの歩み」の共有
先の例では、旬の実力派俳優と若手女優というキャリアの差も、「つり合いが取れていない」という声を生んでいたようだ。その点でいうと、カズレーザーさんと二階堂さんは10歳の年齢差があるものの、タレントパワーの差はそんなにないだろう。カズレーザーさんは同志社大学卒、二階堂さんも慶應義塾大学卒の才媛。カズレーザーさんの知的でありつつもひょうひょうとしたキャラと、二階堂さんのどんな役柄もこなす堂々とした雰囲気もあって、「お似合い」という納得感をもって迎えられた。単なるシンデレラストーリーとしての「推しとの結婚」ではなく、二人の間に相互の尊敬や対等さが感じられる大人同士の結婚というのも、好感を与えているようだ。
「推し婚」は夢をかなえる物語にもなれば、批判の的にもなる。祝福されるか否かは、二人がどうキャリアを積み、二人の歩みをどう共有してきたか、そしてその歩みがファンや世間にどれだけ自然に映るかに懸かっている。私の「推し」ではないが、カズさんのトレードマークである「赤」色の糸で結ばれた二人を、これからも応援していきたい。






