マップ解析で判明した「東京~埼玉」に広がる2本の“外国人居住者ベルト” 意外な地域に意外な国の住人が…知られざる多国籍ニッポンの現在

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外国人比率が7%を超える9つの区市

 先ほど定義した「第1ベルト」のうち、外国人比率7%を超えるのは次の9つの区市である。

 比率の高い自治体をランキング形式でまとめると、下記のようになる。

・1位:新宿区 13.2%(4万6869人/35万6352人)
・2位:蕨市 12.3%(9238人/7万4889人)
・3位:豊島区 11.4%(3万5305人/30万8390人)
・4位:荒川区 10.2%(2万2716人/22万2115人)
・5位:台東区 8.9%(1万9776人/22万3066人)
・6位:港区 8.7%(2万3218人/26万8043人)
・7位:北区 8.2%(2万9866人/36万2274人)
・8位:川口市 7.8%(4万6343人/59万4994人)
・9位:江東区 7.3%(3万9456人/53万8268人)

 外国人の急増により近ごろ報道でも注目されることが増えた川口市は、外国人比率では9位の7.8%だが、外国人人口では4万6343人とボリュームが大きいことが分かる。

「第1ベルト」に暮らす外国人の国籍構成

「第1ベルト」の各自治体の外国人の国籍内訳をまとめたのが次図だ。

 各自治体とも中国籍が最も多く、特に蕨市では全住民の7.8%を占めている。次いで目立つのは韓国籍だが、在日韓国人も多く含まれる。

 他に目立つのは、ベトナム国籍、ネパール国籍、ミャンマー国籍といったアジア諸国の人々である。

【ベトナム国籍】
・蕨市(1.4%)
・川口市(1.0%)
・豊島区(0.9%)
・新宿区(0.8%)
・荒川区(0.8%)
・北区(0.7%)

【ネパール国籍】
・新宿区(1.1%)
・豊島区(1.1%)
・荒川区(1.1%)
・蕨市(0.7%)

【ミャンマー国籍】
・豊島区(1.4%)
・新宿区(0.7%)
・荒川区(0.7%)
・北区(0.7%)

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