「小泉進次郎」ポスト石破で「フライング高市早苗」をリードする決定的理由

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お盆に地元に帰れない

 参院選の敗北を受けた自民党の両院議員総会で石破茂首相(党総裁)は続投の意向を重ねて示した。総会では総裁選の前倒しの実施を求める意見が相次ぎ、総裁選管理委員会で詳細が検討されることになった。

 ポスト石破の中で最有力とされるのが小泉進次郎農水相で、参院選の開票結果が出る前から出馬意向を示唆。“フライング”などとニックネームをつけられた高市早苗前経済安保相をリードしているという。

「8日の総会前には、“そこで石破氏が退陣をほのめかすことがなければ本格的な倒閣運動に発展する。そうしなければ秋の臨時国会で内閣不信任案が提出されて可決した場合、石破氏が総辞職ではなく解散を選択する可能性があり、それは絶対に避けたいからだ”といった見立てがありました。石破氏は続投の意向を表明しましたが、一方で総裁選の前倒しが18日の週以降に検討されることになり少し猶予ができた格好です。“このままではお盆に地元に帰れない”と焦っていた議員らもいましたが、彼らも少しは戻れるんじゃないでしょうか」

 と、政治部デスク。

ポスト石破の最有力

 総会の開催前から石破氏の退陣と総裁選は不可避と見られていた。総裁選前倒しの詳細はまだ見通せないが、「ポスト石破」の有力候補の1人とされるのが小泉進次郎農水相だ。

「小泉氏よりも、高市早苗前経済安保相のほうが自民が失ったとされる保守層からの票を参政党などから奪回できるなどといった指摘もあります(関連記事:「高市早苗」フライング不発で今回も「首相の座」に届かなさそうな決定的理由)。確かにそういった側面はありますが、そもそも参政党にはれいわや社民、共産からすらも票が流れてきています。単純に参政党から奪えば良いという話ではないと見ています。一方で小泉氏は無派閥を貫いてきたので、自民がその影響を払拭できずにいる裏金問題や派閥政治と距離を置いてきた人物としてアピールできます。トップを代えたからといって体質改善を図れるのかといった異議申し立てはあるとしても、そのアピールは強く、現時点でポスト石破の最有力候補と言ってよいでしょう」(同)

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