「人民解放軍」を巻き込んで激化する「習近平派」と「反習近平派」の暗闘…軍が「機関紙」で“独裁体制を批判”の意味
第1回【「習近平政権」の今後を占う「4中全会」はなぜ“10月開催”となったか…背景に激化する“権力闘争”、軍幹部が相次いで“失脚”する異常事態も】からの続き──。中国共産党の中央軍事委員会は2024年10月30日、ある公式文書を交付し、人民解放軍の機関紙「解放軍報」は11月1日の1面に、この文書の概要を掲載した。これが極めて重要な意味を持つという。(全2回の第2回)
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習近平国家主席の権力基盤が揺らいでいる──解放軍報の1面を読み解くと、現在の中国で繰り広げられている習派と反習派の権力闘争の“原点”が浮かび上がるというのだ。...

