「“悪い人ではない”と妄信するのは間違い」 伊東市在住25年の俳優が「田久保眞紀市長」に言いたいこと【学歴詐称疑惑】
学歴詐称が疑われる静岡県伊東市の田久保眞紀市長(55)が辞意を撤回して職への居座りを表明した。市政の混乱が続く騒動を、四半世紀にわたって伊東市に住まい、司会業で知られる関口宏(82)を父に持つ、俳優・アーティストの関口知宏(53)が語った。
***
【写真を見る】アニメキャラの缶バッジが大量についた「痛バッグ」を堂々公開! 実は“オタク”な田久保市長
「いつか絶対バレるウソ」
「♪伊東に行くならハトヤ~というCMソングの影響で、世間的には“伊東といえばハトヤホテル”とのイメージが強かった。それがいまや“伊東といえば田久保市長”ですから。一市民として本当に恥ずかしい」
と語る関口の話の前に、経緯を簡単に振り返る。渦中の田久保氏は、かつて伊豆高原メガソーラー設置計画の反対運動で名をはせた。市長選では42億円を投じる新しい市立図書館の建設計画に反対し、今年5月に初当選。付いたあだ名は“伊東のジャンヌ・ダルク”だった。
発端は6月に19人の伊東市議全員に届いた匿名文書。〈東洋大学卒ってなんだ! 彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している〉とあり、これで市長の学歴問題に火が付いた。
「ハコモノ行政に巣くう利権屋と本気で戦う人間が、学歴を盛っちゃうなんてあり得ますか? いつか絶対にバレるウソで、いずれ政敵がこの点を追及してくるのは明らかなのに」
「伊東市民は問題の本質を見誤ってはいけない」
立教大学OBの関口は、田久保氏が繰り返す学歴に関する主張にも首をかしげる。
「市長は“故意ではないから罪はない”と言わんばかり。仮に故意でなくても、彼女が学歴を偽った事実は変わりません。その点に真摯に向き合わず、逃げ切ろうとする姿勢自体が“市長の任にあらず”ということを示しているんです」
都内で生まれ、20代からテレビや映画で活躍してきた関口が、伊東市に転居したのは30代に入った頃だった。
「ある時、気忙しい東京での生活がイヤになって移り住んだんです。青空の下を風が吹き抜け、夜には星空が奇麗で。いつも自分がうつむいていたような東京とは大きく異なる街でした」
当初は一時的な“避難先”に過ぎなかったものの、
「いまでは安住の地。そこにあのトリックスターが現れた。言を左右にする市長に誠意がないのは明らかで、僕を含めた伊東市民は問題の本質を見誤ってはいけない。本質とは、彼女の言動が伊東を良くしたいと考える人間のものかどうかということ。それは、ひいては彼女の業績や掲げる政策の真偽にも及ぶ話なのです」
問われているのは、市民の事実認識力だと言うのだ。
[1/2ページ]



