新宿御苑で「カブトムシが激減」のナゾ 外国人のセミ捕獲問題も… 意外な真犯人とは

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意外な犯人

 園内をパトロールしていた職員によると犯人は、なんとカラス。

「朝、明るくなって活動を始めたカラスに食べられてしまうんです。カブトムシの数がもっと増えれば9時の開園時間後にも生き残るようになると思う」

 確かに、一部の木の下には数え切れないほどの無残な死骸が。それらには皆くちばしで突かれたらしき穴がいくつも。腹を食べられて上半身だけのまま、まだ動いているものもいる。

 ようやく発見できたのは通うこと4日目。他の甲虫たちと一緒にシラカシの樹液を吸っていたメスのカブトムシほか、カラスの魔の手を逃れた生き残りが全部で3匹。ただし、その木の根元にはその何倍もの数の亡きがらが。都会の昆虫が生き延びるのは大変なのだ。

撮影・西村 純

週刊新潮 2025年8月7日号掲載

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