中日「金丸夢斗」が大きく振りかぶって“初勝利”! 逸材左腕は「ワインドアップ」投法のままエースになれるか

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勝負球にクビを振る余裕も欲しい

 しかし、ここまで金丸が勝てない理由として、やはりクセがバレやすい投球フォームも指摘されたが、こんな声も聞かれた。

「7月31日の巨人戦で、金丸の若さが露呈してしまいました。4回のマウンドで2アウト走者ナシから連打で二、三塁となり、甲斐拓也(32)に3ランを浴びました。アウトカウントを早く欲しがっているというか、まともに勝負する必要のない場面でもストライクゾーンに決め球のスライダーを投げています」(前出・名古屋在住記者)

 同日、金丸をリードする捕手も新人の石伊雄太(24)だった。駆け引きの場面で新人バッテリーの甘さが出てしまったようだ。また、勝負球のサインが出たとき、クビを振る余裕も金丸にはまだ養われていないというわけだ。前出の大学関係者がこう続ける。

「彼の目標は日本のエース。日常も野球を中心にまわっていて、休日返上で練習し、腰のケガで投げられないときも体幹を鍛え直すことを考え、疲れを取るためにサウナに行くなどの学生生活を送ってきました」

 目標を達成するためには代わりに何かを犠牲にするくらいストイックにならなければならないとも考えており、野球中心の生活サイクルはさらに強くなったそうだ。プロ初勝利が遠のいたのは真っ向勝負を挑みすぎたせいもあるが、やはりワインドアップ投法で勝ってもらいたい。

 球種がバレやすいリスクを負ったオールドタイプのまま、日本のエースに上り詰めてほしいものだ。

デイリー新潮編集部

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