「恐竜は良かった」でも「乗れたの2つだけ」計6.5万円のジャングリア沖縄 行くなら「美ら海」より先にすべき

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横浜からの訪問、計6万円超

 費用面を整理すると、基本となる「パーク&スパDayチケット」は大人1人あたり9,570円(スパなしの場合は6,930円)。これに加え、駐車場代が1台あたり2,000円、食事代などが必要となり、土産代を除いても1人あたり1万5,000円~3万円はかかると見てよい。

 今回、横浜エリア在住の筆者が実際に支出した旅費は以下のとおりだ。

・航空運賃 :36,340円(早割利用)
・レンタカー:19,950円(2泊3日)
・宿泊費  :10,000円(5,000円×2泊)

 計1人あたり66,290円。一般的な旅行者でも、おそらく5万~12万円程度の出費は覚悟することになるだろう。

 費用を考えると、筆者にとってはディズニーランドのように何度もリピートできる場所ではない。今回はアクティビティを優先的に体験できる「プレミアムパス」(990~2,970円)の購入は見送ったが、体験できたアトラクションが2つだけだったことを考えると、多少無理してでもプレミアムパスを使って、アクティビティを4つ以上楽しむプランのほうが満足度は高かったかもしれない。これから訪れる方には、ぜひプレミアムパスの活用を視野に入れて計画してほしい。

 なお、アトラクションを体験できる1日あたりの人数に限界があることを踏まえると、顧客満足度を高めるには、アトラクションの数を増やすか、来場者数をコントロールするなどの対策が今後ますます求められてくるだろう。

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 後編記事「沖縄不在のジャングリア やんばるの自然に『恐竜オブジェ』では勝てない…それでも感じたポテンシャル」では、地元民の意見から聞こえてきた施設の課題と、可能性について紹介している。

渡辺広明(わたなべ・ひろあき)
消費経済アナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。1967年静岡県浜松市生まれ。株式会社ローソンに22年間勤務し、店長、スーパーバイザー、バイヤーなどを経験。現在は商品開発・営業・マーケティング・顧問・コンサル業務などの活動の傍ら、全国で講演活動を行っている(依頼はやらまいかマーケティングまで)。フジテレビ「FNN Live News α」レギュラーコメンテーター、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティ。近著『ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた』(フォレスト出版)。

デイリー新潮編集部

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