「上皇ご夫妻は配置換えを全く望んでおられない」 宮内庁で近く大きな人事異動が
「上皇ご夫妻は配置換えを全く望んでおられない」
さて、その上皇さまをお支えする宮内庁では、近く大きな人事異動が予定されているという。
「19年暮れに就任した西村泰彦長官は6月で70歳になりました。長官や侍従長などの特別職には定年の規定はありませんが、70歳をめどに退くのが慣例となっています。西村長官の後任には、総務省出身で現在宮内庁次長の黒田武一郎氏が就くとみられています」
とは、皇室解説者の山下晋司氏。一方で上皇ご夫妻をお支えする上皇職は、六十余人の職員を束ねる河相周夫(ちかお)侍従長、そして高橋美佐男侍従次長が、ともに72歳に達しているのだが、先の関係者は、
「長らく上皇ご夫妻にお仕えしてきた二人は余人をもって代え難く、今後も異動はないとみられます。ご高齢の上皇さまにとって、環境の劇的な変化は決して好ましくない。河相氏と高橋氏は現在、もっぱら上皇さまのお話し相手を務めており、上皇さま、そして上皇后さまも配置換えを全く望んでおられません」
「メンタルも含めたご体調を診られる人材が必要」
老年精神医学が専門の和田秀樹医師が言う。
「上皇さまと現在のお世話係の人たちとの関係が良好であれば、そのままがいいと思います。ただし今後、筋力の衰えなどで歩行が難しくなると、徐々に塞ぎ込んでしまわれる恐れもある。宮内庁には、上皇さまのメンタルも含めたご体調を診られる人材が求められるところです」
まずは、ご静養の実現を切に願うばかりである。
前編【「上皇ご夫妻は“思い出の地”でのご静養を強くご希望」 お迎えの準備が進む現地では“特別体勢”が】では、先日入院された上皇さまの現在の病状や、ご夫妻が強く希望されているという「思い出の地でのご静養」について詳しく報じている。
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