「寝室問題」は皇室にもあった 昭和天皇が変えた「寝室」の作法

国内 社会

  • ブックマーク

 夫婦の寝室を別にするかどうか。それは、ときに大問題となる。天皇も例外ではなかった。

「一人で寝ても必ずしもうまくゆくとは限らぬ」

 昭和59年(1984年)1月5日。皇后と寝室を別にしては、という侍従・卜部亮吾の提案に、天皇はなかなか首を縦に振らなかった。『天皇陛下の私生活 1945年の昭和天皇』の著者、米窪明美さんが言う。

「その6年半前に那須御用邸で腰椎を骨折して以来、皇后さまは体力、気力、記憶力などの減退に悩まされていました。...

つづきを読む