「上皇ご夫妻は配置換えを全く望んでおられない」 宮内庁で近く大きな人事異動が

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【前後編の後編/前編からの続き】

 小室圭さん・眞子さん夫妻(共に33歳)に第1子が誕生したことを宮内庁が発表したのは5月末のこと。最近になって圭さんの現地でのイクメン姿がキャッチされた。片手でわが子を抱く姿からは幸せな暮らしぶりが伝わってくる。そんな慶事の折、御年91になられる上皇さまは、先頃持病のある心臓の検査で東大病院に入院され、7月18日にご退院。今後は投薬を続けつつ、日々の運動量を調節しながらお過ごしになるという。それでも、ご静養が予定されている折、やはりご体調への懸念は拭い去れないのだ。

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 前編【「上皇ご夫妻は“思い出の地”でのご静養を強くご希望」 お迎えの準備が進む現地では“特別体勢”が】では、先日入院された上皇さまの現在の病状や、ご夫妻が強く希望されているという「思い出の地でのご静養」について詳しく報じた。

 心臓と共に懸念されるのは、他ならぬ「高齢者特有の症状」である。宮内庁関係者が打ち明けるには、

「上皇さまは現在、旧知の人の名前や顔についてのご記憶が、不確かになる度合いが増えています。例えば、長年お仕えした侍従職のOBなどがごあいさつで御所に伺った際、ご記憶の喚起が難しく、初めてお会いになる相手であるかのようなお振る舞いをなさってしまうこともあるのです」

 とのことで、

「そうした際、周囲にお控えする側近らは、上皇さまに“陛下、こちらはあの人ですよ”などと促したりはしません。上皇后さまもまた、会話の流れを見ながら臨機応変に応対されています。上皇さまのお気持ちの中にネガティブな要素が生じないよう、細心の注意を払われているのです」(同)

37度台の微熱が続く症状

 そばでお支えになる上皇后さまもまた「満身創痍」である。昨年10月に御所で転倒、右大腿骨を骨折して手術に臨まれたのは記憶に新しい。その後はリハビリで驚異的な回復をお示しになり、おけがから1週間後にはご退院。それは“少しでも早く上皇さまの元に戻らなければ”という強いご意思の発露だといえようが、

「ここ20年、上皇后さまはご不調の連続でした。11年には『頸椎症性神経根症』と診断され、お声を発するのもお辛い時がありました。また15年には冠動脈の狭窄が見つかり、現在の上皇さまと同じく心筋虚血と診断されている。その後、19年には早期の乳がんが発見され、腫瘍摘出手術の後はホルモン療法が続けられてきたのです」(前出の宮内庁関係者)

 5年ほど前からは、午後になると37度台の微熱が続く症状に見舞われており、

「足の痛みも頻度が増し、とりわけ段差のある場所でのご通行はお辛そうです。来客時には補聴器が不可欠となり、また19年に白内障の手術をなさってからは、サングラスも手放せなくなっています」(同)

「90代の方にはスクワットが良い」

 筋力をはじめとする体力の衰えは容赦なく襲いかかり、肉体のみならずメンタルにも作用していく。筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターの久野譜也センター長は、

「筋力は筋量と比例関係にあり、これが減少する状態がサルコペニアと呼ばれます。また、加齢によって心身が虚弱状態となるのがフレイルです」

 としながら、

「90代の方は70代と比べて筋肉が20%落ちています。ウォーキングは動脈硬化予防には有効ですが、筋肉の回復効果はほぼありません。上皇さまは当面、階段の上り下りを見合わせられるとのことですが、となると90代の方の筋トレにはスクワットが良いと思います。それも本格的なものではなく、テーブルに手をつきながら椅子から立ったり座ったりを連続10回、週に3~4日で十分です。これでサルコペニアやフレイルの予防になります」

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