「衆院選で勝利できる」ポスト石破候補とはいったい誰なのか 麻生氏がクローズアップされることのマイナスは
水に流すことはできなかった
自民党の麻生太郎最高顧問は8月1日に開かれた麻生派の会合で、政権維持にこだわる石破茂首相（自民党総裁）が辞任した後の有力候補について「衆院選で勝利できる」との条件をあげた。意中の候補は誰なのか。
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自民党で唯一残る派閥のボスである麻生氏は1日、「次に目指すべきは衆院選で勝利し、衆院で議席を回復させることだ。勝利できる体制を整えることを我々は行っていかねばならない」などと述べた。
「発言そのものは当然で違和感のないものですが、“石破さんお辞めになってください”というメッセージでもあり、なかなかいじわるな内容ではありました」
と、政治部デスク。
「麻生氏は首相在任時に石破氏から退陣を迫られた経緯があり、それを遺恨に思っていると見てよいでしょう。“水に流すことはできなかった”と言えるかもしれませんが」（同）
さほど意に介していない
「石破氏も麻生氏や安倍晋三氏に対して表立って退陣を迫った過去を掘り起こすような報道もありますが、そういったことについて石破氏自身はさほど意に介していないようです」（同）
自民が政権を失うことになった2009年以前と今とでは事情が違うということなのかもしれない。
「先の衆院選から都議選、参院選と続いた国民の審判は石破政権への“ノー”ではありますが、自公政権や自民への否定の意味合いのほうが強かったとの指摘もあります。政権与党が選挙に敗北して政権を失ったり、小政党が中規模政党になったり小政党がどんどん生まれたり……といったことは世界の趨勢でもあるのです」（同）
自民はこれまで党内抗争を繰り返して主流派と非主流派がめまぐるしく入れ替わり疑似政権交代をして政権を維持してきた。
「今回もそれにならって“石破氏は全面否定された、辞任を渋っているようだが党内政局を経て石破氏をおろして新総裁を決めて解党的出直しだ！”などといった動きが当然のように起こっています。が、何も変わった印象を与えられず、次の選挙で自民の敗北は必至とも見られています」（同）
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