「サレ妻」が主役に躍り出る時代に 箕輪厚介氏の妻が見せた「エンタメ化」するという勝ち筋

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「耐え忍ぶ妻」はもう評価されない? 難易度の高い「サレ妻」の対応

 夫が起こした不倫騒動を「家庭の中で静かに処理する」ことは、過去には「良妻の務め」とされてきた。政治家や歌舞伎俳優の妻たちが、夫の愛人問題に表立ってコメントすることなく、表情を変えずに夫の隣に立つ姿は「理想的な伴侶」として美化されてきた。

 しかし、今やその沈黙は「自業自得」と見なされかねない。例えば愛人と半同棲生活を送っていたと報じられた歌舞伎俳優・中村芝翫さんに対し、妻の三田寛子さんはずっと夫の代わりに報道陣に頭を下げる対応を繰り返してきた。しかしその姿は現代の価値観に照らし合わせると、あまりに前時代的で男尊女卑な世界の片棒を担いでいるように見えてしまう。

 またプロ野球選手・源田壮亮氏の不倫報道時は、妻で元乃木坂46の衛藤美彩さんの動向が注目されたが、謝罪文を載せた以降は、ずっと自身のインスタの更新がなかった。それまで「キラキラ夫婦」として華やかな投稿を続けていたこともあり、そのギャップから「結局仮面夫婦だったの?」「ああいう投稿に疲れた源田が外に癒やしを求めたんだ」と、かえって批判されることとなった。

 一方、何か言えばいいというものでもない。ジャングルポケット・斉藤慎二さんの不祥事が報じられた際、妻でタレントの瀬戸サオリさんはSNSで被害を訴えた女性に対する反論を展開。しかしその発言のトーンや、夫の擁護と受け取られる姿勢が一部で批判を浴び、「同じ女性として痛みを感じないのか」「夫も夫なら妻も妻」と逆風を受けた。

 つまり今、妻が発信すればするで「出過ぎ」と言われ、沈黙すれば「弱腰」と見なされる。難易度の高い「模範解答なき対応」が求められる時代なのだ。

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