「サレ妻」が主役に躍り出る時代に 箕輪厚介氏の妻が見せた「エンタメ化」するという勝ち筋
YouTuberのいけちゃんとの不倫が報じられた、編集者の箕輪厚介(39)。妻のSNSでの「大立ち回り」が話題を呼んだが、不倫騒動の「落としどころ」は時代とともに変化している。炎上しない「落としどころ」の作り方、そして支持される妻、されない妻の分かれ目とは……。【冨士海ネコ/ライター】
***
【写真を見る】サウナで美ボディを披露 不倫相手と報じられたいけちゃん(27)
男性有名人の不倫騒動は、もはや週刊誌のスクープだけで終わる時代ではない。誌面の外側、とりわけ「妻」の反応が、その後の流れを大きく左右するようになってきた。「不倫が発覚したら、笑いに変えて中和させる」が常套手段だった平成の時代は終わりを告げ、今は「妻がどう出るか」に世間が目を光らせる。梨園や政界でよく見られた「黙って耐え忍ぶ妻」は美徳どころか、軽蔑や不審の目で見られる時代に変わったのではないだろうか。
かつて男性有名人の不倫報道は、会見で神妙な顔をして謝罪した後、バラエティー番組で男性共演者から「イジられる」ことが事実上のみそぎだった。元雨上がり決死隊・宮迫博之氏の「オフホワイト」発言や、「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」に出演した袴田吉彦さん・原田龍二さんらがいい例だ。不倫報道で使われたキーワードを織り交ぜた話題を振られ、本人が苦笑いで受け止める姿が「反省している」ことのサインと見なされた。
だが、今その方法論は通用しない。例えば、田中圭さんが永野芽郁さんとの不倫疑惑を報じられた後、「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」(WOWOW)の完成報告会に出席した際、不倫報道をネタにするようなコメントのやりとりが報じられた結果、SNSでは「笑えない」「ヘラヘラするようなこと?」「他の共演者を巻き込まないで」など否定的な反応がSNSにあふれた。妻である元タレント・さくらさんが沈黙を守っていることにも、「なんで何も言わないの?」「はっきり言わないと田中さんはまたやらかす」といった声は少なくなかった。
この「妻の反応待ち」現象は、不倫騒動に対する世間の関心が「当事者の罪状」から「家族関係のリアル」に移りつつある証左でもある。
次ページ:「耐え忍ぶ妻」はもう評価されない? 難易度の高い「サレ妻」の対応
[1/3ページ]


