引っ越したばかりの「住吉会」本部ビルにガサ入れが! 警察関係者が明かした内部事情
転居したばかりの新本部ビルに
東京・JR田町駅から歩くこと約10分。大手外車ディーラーやお菓子メーカーの本社が立ち並ぶ一角に、異様な雰囲気を放つ5階建てのビルがある(登記上は4階建て)。四方に設置された複数の監視カメラ。玄関は人間1人が通れるほどの幅しかない。扉は固く閉ざされ、見えにくいところに小さい看板が一つだけかかっている。
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「住吉会芝浦事務所」
組員数約3200人(警察庁調べ)の広域暴力団・住吉会の本部に家宅捜索が入ったのは、6月26日のことである。暴力団事務所への“ガサ入れ”は珍しくはないが、今回は転居したばかりの新本部ビルだ。
警察関係者が言う。
「捜索は警視庁と千葉県警による合同捜査本部が行いました。午前10時半に入り口で令状を示し約30人の捜査員が踏み込んだ。事件は傘下の組員が盗難車(アルファード)を埼玉県吉川市にある整備工場に持ち込み、ナンバーを付け替えて売り飛ばしたというもの。その収益が本部に“上納”されていた疑いです。いわゆる組織犯罪処罰法違反ですね。盗難車の多くが千葉県内のナンバーだったことから千葉県警も加わってのガサ入れとなりました」
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