“ギャップ”に魅了されて… 38歳会社員がほれた女子フットサル選手の意外な一面

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 人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。

 そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。

 今回登場していただくのは、フットサルのフウガドールすみだレディースに所属する濱野瑞己選手(35)と、会社員の中野裕貴さん(38)だ。

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フットサルの“動きの鋭さ”とは対照的に……

 出会いは2022年ごろのこと。「個サル」と呼ばれる、個人の参加者が集まってチームを結成し楽しむフットサルで共にプレーし、知り合いになった。瑞己さんは彼のプレーを見るたびに「とても上手だな」と目に留まったそうだ。

 昨年3月、個サル仲間6人で食事会に。サッカー好きで、男子フットサルの試合をよく観戦していた裕貴さんは、瑞己さんのプレーぶりを見て女子フットサルも好きになる。食事会では、彼女の動きの鋭さとは対照的に「女の子らしい、かわいいな」と感じ、そのしぐさや漂う香りに魅了された。

 1週間後、交換したLINEを通じ、二人で食事に。お互いディズニー好きと分かり、その週末には舞浜イクスピアリへ出かけた。

 4月中旬、食事の帰り道。“そうなりそうな”雰囲気を互いに感じる中で、彼から「お付き合いしてください」。瑞己さんも「はい」。

 6月に念願のディズニーランドへ。パークの雰囲気やアトラクションを大いに楽しんだ。その後も数カ月に1回は出かける、定番のデートスポットとなった。

 もちろん、二人をつないだフットサルの試合観戦にも月に1~2度は赴いた。知り合いの選手も出場しており、うまいプレーを二人で堪能するのが常だった。

交際当初から「結婚しようか」

 年齢的な事情もあって、交際当初から「結婚しようか」「そうだね~」と口癖のように言い合っていた二人。今年の元日に大好きなディズニーランドに朝一番で訪れた。多くの客がパレードの沿道に集まっていたせいか、アトラクションなどは比較的空いており、快適にあちこち回る中、お昼ごろにシンデレラ城の前へ。

「何となく、そうかな、というのはあった」という瑞己さんの予感通り、「結婚してください」と裕貴さん。彼の言葉を聞いた瑞己さんは、ホッとした表情で「はい」。

 記念にシンデレラ城のショップでガラス製の写真立てを購入。シンデレラ城をバックに、これ以上ない笑みを浮かべた二人を撮った写真は、自宅の棚に並ぶディズニーグッズと共に今も大事に飾ってある。

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