「たかがAV女優のくせに」と叩かれて…紗倉まな、興味の“動線”を作るのに副業は「必須」
インタビュー第4回
AV女優として13年間、第一線で活躍を続ける紗倉まな(32)。執筆活動やタレントなどマルチに活動を展開しながら、“本業”では今もその人気が衰えることはない。競争が激しい世界で、どのような心構えで仕事をしているのか。(全4回の第4回)
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AV撮影は、基本的に大人側が考えた企画に沿って、私が出向いてただそれを体現するだけです。企画を練って動画を撮影して編集し、納品して世に送り出す作業も全て制作会社やアダルトメーカー側が行っており、私はパフォーマンスをするだけです。それも一つの表現ですが、あくまで「演じる」という部分に限られます。
対して、執筆業はゼロから全て自分で考えて書くので、A Vに置き換えれば企画から納品までの全てを自分でやることになります。エッセイも小説も、世に送り届けるところまで自分が関わることができるので、それはとても楽しいです。同時に執筆業は自分の心と深く向き合い、言語化して精査していく作業なので、同じ「表現」と言っても、全く異なるものだと感じています。
ただ、AVの仕事で感じたことを執筆作品の中に落とし込んだり、その逆もあったりすることはあるので、行き来はしていると思います。
私が10年以上も「AV業界の第一線で活動を続けてこられて凄いね」と周りから言っていただけるのは、純粋に運が良かったことが大きいですね。現場ではどうしても「お姫様扱い」をされがちですが、自分の身の丈に合う言動をしなければという強い意識の中で、できることを毎回全力で、それが全てだと思ってやってきました。もちろん、そんな私を常に応援してくださっているファンの方のおかげで、AV女優の寿命が延びているのだとも常に感謝しています。
AVだけでは自分のことを知ってもらえるきっかけが少ないと感じていたので、他のジャンルの仕事にも挑戦して認知の間口を広げよう、と努力をするようになりました。例えば、執筆活動やコメンテーター、タレント業、ラジオなどがそうです。自分で「興味の動線」を作ってきた、という感覚です。
あとは、環境も大きかったと思います。サポート体制が整っている事務所だったこと、私が何か思ったことを言うたびに決してその意見を蔑ろにせず、周りの大人たちが徹底的に向き合ってくれるような環境だったことも、長く活動を続けられる理由の一つだと思います。
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