「イッヌ様」と暮らし始め生活が激変 紗倉まな、愛犬がまろやかに閉ざしてくれた「家族コンプレックス」

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インタビュー第3回

 AV女優として活動を続ける紗倉まな(32)が、今最も大切にしているのは愛犬「イッヌ様」との日々だ。30歳を前に迎え入れた愛犬は、紗倉の生活を健康的に変え、長年抱えていた「家族コンプレックス」を和らげたのだった。(全4回の第3回)

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 私には今、大切な愛犬がいます。愛情を込めて「イッヌ様」と呼んでいます。

 もともと、犬の名前を伏せておきたいという気持ちが最初からありました。病院から毎月送られてくるお知らせやしつけ教室のSNS投稿などで、許可もなく名前が掲載されてしまったりすることもあるので、わざわざ公表するのは控えよう、と思ったんです。それはそうした情報の漏れに伴って、自分がどのあたりに住んでいるかなどの特定を恐れてのことでした。

 そこで、何か代わりの呼び方を考えたのですが、ネットスラングで犬のことを「イッヌ」と呼ぶのを知って、面白いなと思いました。ただ、「うちのイッヌが」と言うと、印象としては少し冷たさを感じてしまって……。結局、犬のほうが自分より立場が上だと思っているので、「様」をつけて「イッヌ様」と呼ぶようになりました(笑)。

 イッヌ様は言葉を発したりはしませんが、私よりも私のことを見透かしているんだろうなと思う瞬間が結構あるんです。私のちょっとした感情の機微も、すぐに察知して動いてくれたりするので驚きます。

 例えば、いつもはソファの上を元気に跳ね回っているのに、私が少し体調が悪いなと思って横たわるとすぐに俊敏な動きを止めて、伏せる形でそばにくっついてきては、「大丈夫?」と言わんばかりに寄り添ってくれたりだとか……。

 そうした私の体や感情の変化を誰よりも分かっている気がして、たまにイッヌ様を見て自分の健康状態を測ることがあります(笑)。彼女の反応を見て、「あ、こういう反応をしているってことは、私が元気そうに見えているってことなんだろうな」とか、「こういう態度をしてくるってことは心配してくれているんだな」という基準にしています。何より、本当に可愛くてたまらないので、私も私で常にイッヌ様の健康を心配しているのですが、これはお互い様ということでしょうか……(笑)。

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