佐々木朗希が“トレード要員”に!?…ド軍が「フラッグディール・トレード」で狙う「パイレーツの怪物」

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ドジャースが狙うパイレーツのエース

 ドラフト会議より、フラッグディール・トレードの方が重要――そう言っても、決して過言ではないようだ。

 米ドラフト会議が行われたのは、現地時間7月13~14日だった。注目は、やはりここでもドジャースだった。三塁ベースコーチャーを務めるディノ・イーベル外野守備コーチ(59)の長男で、カリフォルニア州コロナ高校の投手兼内野手ブレイディ・イーベルを指名できるかどうかに注目が集まっていた。しかし、ブレイディを指名したのはブルワーズ。本人も、親子で別々のユニフォームを着ることに抵抗はないという。

「全体の32番目で指名されました。ブルワーズは内野手一本で育てていくようですが、もし、ドジャースに指名されていたら、親子鷹に加え、大谷に継ぐ2人目の『Two-Way Player(二刀流)』が誕生するかもしれないと、盛り上がっていました」(米国人ライター)

 ドジャースファンはガッカリだったが、現地取材陣によれば、ドジャースの指名リストにブレイディの名前は最初からなかったそうだ。

「ドジャースが最初の指名を許されたのは全体の40番目。これは指名権と引き換えにトレードを成立させたり、さらにぜいたく税の2番目のラインを超過したりしたことで、『最上位の指名権が10ランクダウンする』というペナルティーが発生したためです。全体指名の1桁台で消える有力な高校生、大学生と、40番台で指名される学生を比較したら、育成に時間を要するのは後者のほうです。ドジャースのスカウトチームは時間が掛かることを前提に指名リストを作っています」(現地メディア関係者)

 見方を変えれば、ドジャースはオフのフリーエージェント市場やトレードに、補強の重点を置いているようだ。そんなドジャースが「フラッグディール・トレードで狙っている」とされるのが、パイレーツの若き大エース、ポール・スキーンズ(23)だ。

 フラッグディール・トレードとは、地区優勝の可能性がなくなったチームが来季以降に備えるため、上位チームに主力選手を放出し、有望な若手選手をもらうもの。その期日が7月末日に迫っている。

 ワールドシリーズ連覇を狙うドジャースは主力投手の負傷離脱に加え、打線の中核を任せる予定で獲得した左翼手のマイケル・コンフォルト(32)が打撃不振に苦しんでいる。しかし、今夏のドジャースは動きが鈍い。フラッグディール・トレードで大きな交換トレードがまとまらず(21日時点)、現地Yahoo!サイトなども「ドジャース先発陣は(ワールドシリーズのある)10月まで持つのか?」と嘆いていた。

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