佐々木朗希が“トレード要員”に!?…ド軍が「フラッグディール・トレード」で狙う「パイレーツの怪物」

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ロウキとのトレードもある!?

「米スポーツ専門局ESPN、ドジャースの地元TV局『Sports Net LA』などによれば、野球選手としてピークを迎えている30代前半や、絶頂期はやや過ぎたもののまだレギュラーを張れるベテランではなく、上り調子にある20代を狙っているようです。半信半疑と言った論調でしたが」(前出・同)

 フラッグディール・トレードには、下位チーム側が「売り手」にまわらざるを得ない事情も含まれている。米ドラフト会議も前年度の下位チームから指名が始まる。ワールドシリーズ覇者のドジャースとは対照的に、トップ成績を収めた学生選手を指名できるが、こんな見方もできる。

 失礼ながら、パイレーツは万年最下位候補だ。今季もナ・リーグ中地区で39勝61敗の最下位に沈み、本拠地のピッツバーグも大きな都市ではないのでチケット収益にも限界がある。上り調子にある若手の年俸が払えなくなる前に「売ってしまえ」という考え方も持っているのだ。

「スキーンズは今夏のオールスターゲームで、2年連続となるナ・リーグの先発投手を務めています。23年のドラフト全体で1位指名を受けました。24年の5月にはメジャーマウンドに上がっており、同年は11勝を上げ、防御率も1点台でした。オールスターゲーム先発は2年連続だから、デビューイヤーからその大役を務めてきたわけです」(現地記者)

 ニックネームは「ユニコーン」。頭に一本角を持ち、馬に似た空想上の生き物だが、米国スポーツ界では後世に伝えられるような活躍をする若手を総じてそう呼ぶそうだ。

 今季前半戦の成績は21試合に先発登板し、5勝8敗(7月23日時点)。「負け」が多いのは防御率1.91の数値からも分かる通り、打線の援護に恵まれないためで、被打率も1割8分6厘と低く、むしろ、相手打線を翻弄しているといった印象だ。また、口ヒゲを蓄えているが、これはひと昔前のメジャーリーガーを意識して真似ているそうだ。マウンドでは淡々と投げ続けている感じだが、球速は100マイルに近く、制球力も高い。ここまで127イニングを投げ、奪三振数は137。スプリットとシンカーの中間のような軌道を描くオリジナルの変化球で、対戦打者を翻弄させてきた。

「今季年俸は76万ドル(約1億1400万円)。29歳のミッチ・ケラーが1500万ドル(約22億5000万円)をもらっていますが、パイレーツは経営的にも厳しいチームなので、スキーンズを放出する可能性はむしろ高いです」(前出・同)

 今季の球宴先発を直接電話で告げたのが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)。今後のことで“雑談”を交わしていた可能性も捨てきれないが、米スポーツ専門局ESPN、トレード情報に重点を置く「MLB Trade Rumors」によれば、「メッツ、タイガースも獲得を狙っている」とあり、ドジャースの劣勢を伝えている。メッツ、タイガースはパイレーツを納得させるだけのトッププロスペクト(有望な若手)を交換要員にできるからで、ここで浮上してきたのが「ロウキ(佐々木朗希=23)を含めたパッケージ(複数トレード)を要求されるかもしれない」との一報だ。

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